映画論その1
BDについて


No.1
2002.2.17
素人氏


「ラム・ザ・フォーエバー」
ラム・ザ・フォーエバーを見ました。
絵は綺麗ですが話は難解、というより省きすぎ・・・
映画は95分ぐらいにまとめなきゃいけないっていう
規則があるんでしょうか?
もっと長くすればかなりよくなると思うんですが・・・

これで一通りうる星の映画を見尽くしました。
やっぱり一番よかったのはBDですね。
あの主題歌が頭から離れないです。
”I love you く〜ちびるかん〜だ〜♪”
というところが特にいい!



 
NO.2
 レス・

 
2002.2.18
 ゆたんぽ氏

 「BD論」
きっと思い入れが強いだけに、どう書けば良いのか難しく、誰もご返事を書かないと思うので代表して書きます。
まず素人様はBD公開時、まだ産まれていませんよね?
そうした世代の方がすべての『うる星劇場版』の中でBDが一番とおっしゃる事に大きな感動を得ました。私がこれを書くのもその素人様の感受性が嬉しいからです。

BDは1984年公開です。けっして決めつける訳ではありませんが、この国のアニメは10年毎に〔エポック・メイキング〕な作品が生まれる傾向にあります。
196X年。日本初のTVアニメ。代表は『鉄腕アトム』(SFロボットものである事に注意)
197X年。TVアニメ全盛期。一連のタツノコ系、サンライズ系、マジンガーZ〜ゲッターロボ等の第一次ロボットアニメブーム。
198X年。ガンダムにタッチした〔スタジオ・ぬえ〕がまたまた快進撃。『マクロス』発進。手塚アニメと一線を引く東映出身の宮崎監督がオリジナルアニメとして、『風の谷のナウシカ』を発表。そしてユニセックスなカルト的人気作『うる星やつら』劇場版第二作。
(ヤマト劇場版、ガンダム劇場版、幻魔対戦などもこの近辺)
199X年。『甲殻機動隊』『マクロス・プラス』ジャパニメーション旋風、全米を襲う。
と、まぁ簡単な年表はこうなるわけです。
ここで気づいて欲しいのが、今も生き残っているのは、押井監督、宮崎監督、スタジオ・ぬえ(マクロスもガンダムも元をたどればここ)のみなんです。
何が言いたいか…押井監督という巨匠を世間に知らしめた作品がBDというありきたりの言葉でなく、
押井監督という映像の天才が、手塚先生や石森先生に並ぶ漫画の天才、高橋先生のキャラを借りて自己主張しちゃったということです。
話が長くなるのではしょりますが、映画はその創世記から『現実』と『虚実』の狭間でその『リアリティ』を求められてきたのです。
それを押し進めると…押井監督の永遠のテーマが見えてきます。
ラムちゃんがどうの、ストーリーがどうの、画がどうの次元ではないのです。
ある天才的リアリズム追求型映画監督が、漫画という媒体を借りて作品を完成させた。そこに意味があるのです。
海外の実写映像監督に押井監督のファンが多いのはこういった理由なんですよ。
高橋先生とは分野も違うし、不満も大きかったと思いますが、少なからずアニメという小さな世界だけの話しに留まらず、日本の映画を10年は押し進めてしまった映画がBDなんです。
黒沢監督がどうのという人は、全盛期の黒沢作品を見ていない人だと思います。
影武者・乱…『画』が綺麗なだけの駄作です。
知識人はサブ・カルチャーとして蔑みますが、アニメがアートとして成り立ったのも(このBDとは言わないが)これ以降です。
BDは今見れば画も稚拙でぎこちないですが、『エポックメイク』としてその名を留めるに足る『金字塔』的作品なのです。
(深読みしようと思えば、幾らでも深読みできます。懐の深さも随一です。)

私はその後の“愛はもしかして〜”のハスキーな部分が好きです。
劇場で大合唱が始まったときは、恥ずかしくて歌えませんでした。
同時上映の作品は名前も思い出せない『かす』です。
東宝が未だBDをDVD化しないのは、そんな『かす』を同時上映するような企画しかもてないビジョンのない会社だからです。
何時までもゴジラにおんぶにだっこじゃ先が想いやられますね!


 NO.3
 レス・

 
2002.2.19
 素人氏

 「レス」
何を隠そう私はBDやナウシカと同い年なのです。
個人的にいい映画というのは映画を見ている間
ときを忘れさせてくれるものだと思っています。
でBDを見ているときが一番時が経つのが早かった
というだけなんです。あれもう2時間か見たいな感じで・・・
実は押井監督のことを1ヶ月前まで知りませんでした。
今まで監督の事は気にとめていなかったので・・・
最近監督の重大さに気付きました。(少し遅いかもしれませんが)

余談ですが最近の映画は途中で飽きてしまうんですよね。
予告編がテレビとかで流れていて、いいなあって思って
映画館に行くとあんまり面白くないなんてことはざらです。
最近それを感じたのはマトリックスです。
予告編でインパクトのある映像をバンバン流していたので
どんなものかと見てみれば見所は全部予告編ので
他のシーンを見ても面白くない。
なまじ予告編がすごいので他のシーンにも期待してしまうから
一層つまらなくなってしまう・・・
うる星とは関係ないですが、余談です。


 NO.4
 レス・

 
2002.2.20
 deacon

 「レス」
1984年生まれですか。BDとナウシカと同い年というのがいいですね!
私も、BDをはじめて見た時は、興奮の為、時間のたつのを忘れてしまいました。
映画を見終わった後、一緒に見た友達と、やはり興奮しながら語り合ったのが懐かしい思い出です。
<監督の重大さ>
映画を見る上で監督の知識というのはあれば確かに面白いのですが、
なくても十分映画の面白さは伝わると思いますよ♪
私も監督の違いに気づいたのは映画の公開後でした^^
<予告編>
ほんとその通りだと思います。
あれだけ見所ばかり予告編で流すのは如何なものかと。
ただ、物語的に秀逸な映画はその範疇に入らない場合も多いです。
娯楽第一主義、特撮第一主義の映画に関しては、確実に素人さんの言うとおりですね!


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